末端冷え症は、手や足などの末端部分への血流が巡りにくくなり、それによって手足が冷たくなる症状を言います。

体は寒さを感じると、生命維持に重要な役割を持つ内臓や神経が集中している、体の中心部分を温める必要性が高まります。
そのため、熱を少しでも逃がさないように、末端部の血管から徐々に収縮が起こります。
このような体の防衛機能によって、手や足などの末端の細い血管への血流が悪くなると、手や足だけが極端に冷たくなる末端冷え症が生じる事になります。




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体温と末端冷え性について

 

体温は個人によっても差はありますが、一般的にはお腹は脇の下よりも約2℃体温が低いと言われています。

 

また、心臓から最も遠い足はさらに温度が低くなり、30~32℃になると言われています。

 

これが30℃を下回ると、冷えを感じるようになります。

 

このように、心臓から遠い部位になるほど、体温は低くなっていきます。

 

末端冷え性によって指先や足先が冷えると、交感神経が優位に保たれるため、夜になっても寝つきにくくなったり、熟睡できなくなる場合があります。

 

また、このような体の末端が冷えると、体の血の巡りが悪くなるため、肩こりや腰痛、むくみなどが起こりやすくなります。

 

一般的に、体温が1℃下がると免疫力は約40%低下すると言われています。

 

そのため、風邪をひきやすくなるなど、病気への抵抗力も衰えていきます。

 

このような血行不良は、単なる体の冷えからだけでなく、精神的なストレスや不規則な生活習慣などから、自律神経が乱される事で生じる場合もあります。

 

そのため、冷え性の改善には、体を温かく保つ他にも、規則正しい生活習慣やバランスの取れた食事、ストレスを溜めすぎない事なども、大切だと考えられています。

体は寒さを感じると、交感神経が優位に働き、手や足などの末端の血管を収縮させて、血液を体の中心に集めようとします。
このような体の防御反応によって、体の中心に血液が集められると、心臓から遠く離れている手足の血流が少なくなり、末端冷え症が生じやすくなります。
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